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  1. 京丹後市議会 2009-04-21
    平成21年産業建設常任委員会( 4月21日)


    取得元: 京丹後市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    平成21年産業建設常任委員会( 4月21日)   ───────────────────────────────────────────                産業建設常任委員会会議録 ───────────────────────────────────────────  1 開催年月日 平成21年4月21日(火曜日)       開会 午前 9時00分       閉会 午後 2時10分  2 開催場所 京丹後市役所 峰山庁舎302会議室         弥栄町船木 京丹後エコエネルギーセンター         大宮町森本 森本工業団地  3 出席委員 松田委員長、松尾副委員長川村委員田中委員谷口委員、         三崎委員由良委員  4 欠席委員 なし
     5 議会事務局出席職員 西山課長補佐  6 説明のための出席者     京丹後エコエネルギーセンター       アミタ株式会社 京丹後ラボ ラボ長 角新 支朗              京丹後ラボ 地域資源発掘関係性構築担当 櫛田 豊久              京丹後ラボ 東垣 芳昌     農林水産環境部長 緒方 和之     環境バイオマス推進課長 後藤 正明     環境バイオマス推進課 主任 松田 吉正     森本工業団地(仮称)     商工観光部長 中村 基彦     産業雇用総合振興課長 新井 清宏     産業雇用総合振興課長補佐 柳内 研一     産業雇用総合振興課 主任技師 溝尻 尚敏  7 会議に付した事件   現地視察     京丹後エコエネルギーセンター     森本工業団地  8 議事                                 午後9時00分 開会 ○(松田委員長) ただいまの出席委員数は7名でございます。定足数に達しておりますので、ただ今から産業建設常任委員会を開催します。委員会記録署名委員川村委員さんを指名します。今日の日程を事務局の方からお願いします。 ○(西山課長補佐) 午前は弥栄町船木のエコエネルギーセンター現地視察ということで9時30分からとなっています。午後は大宮町森本の森本工業団地現地視察ということで1時30分からとなっています。森本工業団地については、松本経委員から傍聴の申出があります。また、雨の関係で長靴を履いてもらったほうがいいかもしれません。移動については、事務局で10人乗りの車を予約しておりますのでそちらで願いします。以上です。 ○(松田委員長) それでは今日一日よろしくお願いします。  公用車で移動                                    午前9:30分 弥栄町船木 京丹後エコエネルギーセンター研修室現地施設見学後) ○(松田委員長) 私たちは産業建設常任委員会の7名でございます。環境関係は当委員会の所管となったことから、しっかりと勉強させていただきたいということで、本日は大変お世話になりますけれどよろしくお願いいたします。 ○(緒方農林水産環境部長) この4月1日から農林水産環境部長で参りました緒方と申します。よろしくお願いします。これまで農林水産部でしたけども、今回の組織再編環境バイオマスを加えて農林水産環境部となりました。今回、環境バイオマス農林水産業と連携させて、京丹後市の農林水産業環境といったものを発展・振興に私としても努めてまいりたいと思っておりますので、先生方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 ○(後藤環境バイオマス課長) それでしたら、最初にアミタ株式会社の方から「京丹後市におけるバイオガス施設を含む地域再生事業モデル」というような形で、アミタさんの方で考えていただいております事業モデルというものについて説明いただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○(角新ラボ長) アミタ株式会社京丹後取り組みをさせていただいております角新と申します。隣におりますのが、同じとりまとめの役割で来ております櫛田と申します。それと、後ほどまいります、現地説明におりました東垣です。よろしくお願いします。現地説明はさせていただきましたが、この施設を運営するにあたりましての思いですとか、申し越し具体的な内容ですとか、この施設を活用した展開のイメージですとか、そのあたりを簡単にご紹介しつつ、質疑についてもお願いします。表紙をめくっていただきまして、3ページ目。私たちの思いといたしましては、京丹後市さんと共になんですけど、いろんな不安感雇用の不安、食の不安、エネルギーの不安など等、バイオ施設はこういったものに対する具体的な施策になるんではないかなと、そんな思いでやっております。4ページ目。バイオガス発生施設を含む事業モデルが、それぞれの社会背景を解決する糸口になるのではないかと考えております。そのあたりの整理なんですが。京丹後エコエネルギーセンターが中央にありまして、入り口としては、食品加工施設がありまして、これからの取り組みですが、レストラン学校等の厨房の生ごみなども受け入れるようになり、出口としては、肥料という形で農業への利用と。そういうような流れの中で、オレンジで書いておりますが、課題に対する対策になってくるんじゃないかなと、そんな思いでやっています。5ページ目あたりなんですが。また一方では京丹後市さんのまちづくりについて、いろんな計画を立てられています。その中の特に、環境ですとか、バイオマス利用ですとか、産業振興ですとか、そういう観点で、下のピンクで囲っているようなこんないろんなテーマ解決策にもつながっていくんじゃないかな、という思いをもちつつ、京丹後市さんと共に今取り組んでいるというところでございます。7、8ページですが、当社バイオガス施設を任されているんですけれど、簡単にですけど知っていただくことで、よりご理解も深まるところなんですが。当社アミタという会社は東京に本社があるんですけれども、企業理念としては「持続可能社会の実現」というのを掲げまして、環境関係リサイクル農林水産業、様々な取り組みをやっております。32年を過ぎる会社なんですけれど、リサイクルを中心に、ここ10年ほどの中で、農林水産業ならびに地域再生というような事業をやっております。8ページ目はご参考に概要を書いております。9、10ページ目。全国的に環境関係を中心に事業を展開しておるんですけど、京丹後でどんなことをやっているのか、ということですね。それをご紹介しているのが9、10ページです。私たちは地域デザイン部に属する人間なんですが、地域に入っていきまして、地域の特性を活かした形で産業作りが出来ないか、というようなテーマで仕事をさせていただいています。その中に10ページ目にありますけども、バイオガス施設、もともとNEDOという国の研究事業の中で生まれた施設ですけれど、これを十二分に活用して、より地域活性化につなげていけないか、ということですとか、他にも牧場事業、里山の再生というテーマと結びつける中で展開しておりますし、無農薬の栽培にこだわった農業事業もやっております。また、こういったフィールドを使った教育事業、こういったことを展開しながら、京丹後での地域再生地域を元気にということに貢献できないか、ということをやっています。11,12ページ。いろんな思いを詰め込んでみたんですが、中心に京丹後エコエネルギーセンターを据えたときに、入り口、出口で関係性があるか、また、展開が広がっていくのか、ということを考えたりイメージしたりしている部分なんですが。具体的にそれぞれの分野でこの地域への経済効果を生み出しているのか、当社なりに試算してみたものです。入り口のところで食品加工施設から原料が入ります。バイオ施設を運転する中で、雇用効果ですとか、この施設運転する中でいろんな資材を注文したりとか、業務の委託ですとかというところ。青字で書いてある部分ですね。また、農業分野につながっていきますので、そこでの雇用ですとか、農業の広がり。間接的ではありますが牧場事業の展開。また、視察など非常にたくさん来られますので、そういった視察者経済効果。そういったところ、直接だけでも5千万弱、間接的には7千万くらいの年間の経済効果が見込まれるのではないかと、そんな思いをもちながら、さらにこれを広げていきたいということでやっております。12ページ。今はないですけどこれからの可能性として、さらに広がっていくのではないかと思っている絵姿なんですが。バイオ施設から出てくる「熱」。熱はまだ余っておりまして、その熱を使った温室栽培の展開ですとか、食品加工施設などに熱が非常に使えますし、化石燃料が高いという中で、ひとつの解決策になるというふうに思っています。また、原料としての生ごみですね。今はまだ食品工場のものが中心ですけども、レストラン、学校、家庭系の生ごみなんかも受け入れていくことが、これからの展開としては充分考えられるというところです。それと、肥料のところで、液肥。今はまだ限定的な利用ですけれども、お米、お茶栽培、野菜、果樹、こういったところに活用していくことで、農業振興につなげていけないかなというようなことを考えています。めくっていただきまして、少し別のテーマになるんですが、バイオ施設運転状況を少し整理したものでございます。どんな原料がはいっているか。ジャガイモのくずですとか、おから、焼酎かす、もやし、コーヒーかすなど。受け入れ量は去年の12月までの分ですが、NEDOの研究が終わったのが2008年の3月ですが、それ以降、よりこの施設の活用、経済性を高めていくという意味もあって減量は右肩上がりで増えてきているという状況でございます。それに伴ないまして、生み出すガスも当然増えている。このガスを使った発電量も増えている。というグラフです。発電量電力使用料というグラフなんですけが、薄い紫とえんじ色の棒グラフが立ってますけれど、薄い紫のグラフ発電量です。これが増えてきているのがみていただけるかと。えんじ色のグラフがこのバイオマス施設で使っている電気の量です。この差がある分は電気を買わざるをえなかったという部分なんですが、去年の11月に初めてそれが逆転しまして、発電する電気が所内で使う電気を上回りました。外に売っていける施設になりました。ただしその後また元に戻ってしまった部分はあるんですが、また去年の11月の姿を実現すべく、いろいろな努力を今重ねているところでございます。そして、肥料利用量についての経費もグラフのとおりでございます。15,16ページ。ちょっとテーマが飛びますけれど、15ページは消化液液肥ですね。液肥の散布をしていくにあたりまして、どんなイメージを持っているかというご紹介です。この液肥なんですけど、年間2万トン出ます。一日で大体60トンぐらいですね。これをどういうふうに活用していくか。そのためには、この液肥をためておく貯留槽がいるのかなというイメージを持っています。貯留槽に貯めまして特に農地で肥料を必要とする時期に撒くと。一気に使っていくと、そんなようなイメージを持ってまして、今のイメージは水田で280ha、京丹後市さん3000ha以上の水田がございますので、その1割程度ですけど、その中で使っていくことができればなと。また、牧草地で30ha分くらい。牧草地は結構窒素、肥料を必要としますので。このくらいの規模感で2万トンということの活用ができていけるのかな。もちろん他にもいろんな作物がありますし、できるだけ年間平均的に液肥を使っていける方がいいので、そういうような姿をどんどん模索していきまして、そうすると貯留槽もこんなに大きなものは要らないかな。それはこれからの話かなと思います。そんなことを総合しまして16ページ。バイオ施設を活用し、且ついろんな周辺の産業、事業を生み出すことで、様々な社会ニーズとか京丹後市さんの背策とかに貢献していく事業になっていくのかなということのまとめでございます。17ページ以降はご参考に牧場のこととか米作りのこととかをご紹介してますが、またお時間のございますときに見ていただければと思います。ざっとではございましたけども、以上です。 ○(松田委員長) ありがとうございました。それでは質問はございますか。 ○(由良委員) 臭いの処理もされていると聞いたんですけど、地域のほうでどうしても臭いがまわってくるというんですけど、臭気対策はもうひとつ進んでいくことは考えられないのでしょうか。 ○(角新ラボ長) 原料受け入れる時にどうしてもシャッターを開けたりするので、そのあたりを厳密に、徹底してやれてなかった時期も正直あったと思っておりまして、そういった声を聞いた後、トラックで入る時だけ開けるということを運用上ですけど徹底しております。それと、臭気を取る設備として脱臭施設があるんですが、これが本当に機能してるかということを月に一回、臭気判定士のものが当社におりまして、別の部署におるんですけども、月に一回来てもらうようにしまして、ちゃんと機能してるかチェックして、何か問題があれば対策をとる。まだ取り組み始めて3、4ヶ月ですので、そういう時期があったのかと思います。 ○(後藤環境バイオマス課長) 臭気の関係で私共も地域の方から状況を聞いておるんですが、どの辺まで臭気がということなんですが。もちろん施設そのものは、先ほどご案内をさせていただきましたように、処理の過程で出ます臭いだとか、少し施設そのものには臭いは残ってしまうということなんですが、地域の皆さんの日常の居住空間で、どの程度の影響があるのか、ないのかということは、もう少しこちらの方も調べてみる必要があると思っています。施設の近くまで来られると確かに臭いがするんですけれど、実際の生活空間の中で影響があるのかどうかということは、こちらもしっかり調べて、先ほども説明もありました、できるべく対策につきましては講じていただくと考えております。 ○(由良委員) 4トントラックとか10トントラック残渣なんかが入ってくると言われたんですけど、今はもうトラックばかりでしょうか。タンクローリーも入ってきますか。 ○(角新ラボ長) そうですね。タンクローリーもあります。 ○(由良委員) 中身もトラックと同じものなんでしょうか。 ○(角新ラボ長) 中身は具体的には賞味期限の切れた飲料なんかはタンクローリーで入ってきます。ペットボトルとかそういう状態でないものについてはタンクローリーで入ってきたりはしてます。 ○(由良委員) タンクローリーは一日に何台くらい入るのでしょうか。 ○(角新ラボ長) 多くても2台くらいです。工場の関係で一時的に多く入ってきた時期もありました。 ○(田中委員) 食品残渣投入されて、メタン発酵槽までに来る間に分解して液状になるんですか。 ○(角新ラボ長) そうですね。均一化していく工程の中で、結構液状になっていくんですね。コーヒーかすとかジャガイモの皮とか、一方で飲料系のものとかが入って、それがある槽に合流して、そこで攪拌をしながら発酵槽にいくまで待機している。ここのところでかなり液状になります。発酵するとさらに有機物が分解されますので、少々残っているんですけど。 ○(田中委員) 分別するというか、きちんとした残渣しか使えないですね。そういう点では。 ○(角新ラボ長) そうですね。異物ですね。もちろん無機系のプラスチックとか鉄系のものは難しいですし、貝殻とかも今は受けられないので、原料をいただくときに、どんなものですかと確認をしています。将来的にはそういったものも受け入れられるようなことを見据えていくのであれば、それなりの施設を付け加えてということで可能性としてはあるかと思っています。 ○(田中委員) 施設的には1日30トンくらいが限度だとかお聞きしたことがあるんですけど、パンフレットでは60トンくらいいけるということですが、だいたい30トンくらいで限界ですか。 ○(角新ラボ長) 分かりにくくて申し訳ないなというところがあるのですが、実際現時点でひとつの基準かなと思っているのは40トンくらい。現在すでに30トンくらい入っていますので、だいたい今7割から8割くらいですね。まだ原料は入ります。60何トンというのが書いてあったりもするんですが、ものによっては60トンくらい実は入るんです。それは何によって変わってくるのかというと、その原料がもっている有機物の量が多いか少ないかで変わってきまして、メタン発酵槽という大きなタンクにいる微生物メタン菌の数は一定なんですね。この微生物が一日にどれだけ分解できるかというのが、この施設の能力を決めているんです。ですので、コーヒーかすのように固定系のもの、有機物がたくさん含まれているようなものは、そればっかりだと20トンしか入らない施設になるんです。一方でジャガイモのくずみたいなどろどろとしたもの、飲料系のものとかだったら、60トン以上入ります。今の原料構成で延長していくことを考えれば、だいたい1日40トンくらいが受け入れ能力とみています。 ○(松尾委員) 地元の理解という中で、地元の方の見学などについてされておられるかどうかということと、一番心配されているのは、液肥の問題もあるんですけど、脱臭の問題もあると思いますし、そういうものの試験的な状況の公表についてどの程度考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○(後藤環境バイオマス課長) 地元方たち施設の見学につきましては、ここができました当初、何度か声をかけさせていただいて地元の方を対象にした見学会ということで催しをさせていただいております。その後につきましては、特にこちらからお声をかけて地元の肩に来ていただくということはしておりませんが、19年度の時に市民向け見学会というようなことで、広報でもお知らせをさせていただいて、一般市民の方で日曜日施設見学を希望される方はご案内しますよ。というようなことを1回させていただいたということがございます。私共の理解としては、一通りは最初みていただいておると言うふうに認識をしておりますし、今後も地元の方から施設が見たいというご意向がありましたならそれについてはすべて即座に対応させていただきたいというふうに考えています。それから、もう一点、排水管理でございますが、これは地元の3区、船木区、黒部区、国久区の3区と京丹後市と協定書の締結をしておりまして、協定書の中に排水管理については、定期的に報告をするということになっておりますので、それに基づきまして一年に一回水質検査の結果をそれぞれ3区の方に文書で報告をさせていただいております。なお、検査の方は年4回の自主検査アミタさんの方で行なっていただいておりますので、その検査結果につきましては私共もこちらと共有をさせていただいて管理をしておるという状態で、必要であればいつでも公開できる状態にはしていただいております。 ○(松尾委員) 食品がいろいろあるんですけど、野菜とかの残留農薬の問題が残ってきますけども、そのあたりについても検査が必要かなと思うんですが。そういうカテゴリーがあるかということと、農家の方に使ってもらえることが重要だと、たとえば重金属あたりが入ってしまうと問題が起こってくるだろうと思いますし、その辺の考え方をお聞きします。 ○(角新ラボ長) 原料受け入れの判断の中で、野菜の残留農薬に関しては、特にチェックをしていないのが実情です。食品工場さんが食品を作るうえで扱われている有機物という考えを持っておりますので、残留農薬までは今はしておりません。肥料重金属の問題につきましては、肥料登録というのをする中で重金属は厳しくチェックされますので、それをクリアして肥料登録という形になっていますし、一応年に2回それが継続しているかという検査は自主的にやっております。それを検査機関に出しております。それを検査結果にもらうという形で、当初の登録時の状態を保っているか確認しながら運営をしております。 ○(松尾委員) 場内の試験施設のことでお伺いしたいと思います。全部外注ではないと思うんですが。 ○(角新ラボ長) こちらの2階にあるんですけど、分析室というのがございまして、そこで日々簡易的な分析機械で日々チェックしながらやっております。しかしながら、法的なところに年に4回は排水なんかは検査をしていただいています。肥料に関しても年に2回はそういうところに委託しています。 ○(後藤環境バイオマス推進課長) 検査機関はそれぞれ、水質関係検査をする機関がありますのでそちらの方にアミタさんの方から出していただいています。 ○(谷口委員) 何点かお伺いします。ひとつは排水路管理関係であります。3地区と市ということになっておりますけど、当初施設が出来た時には弥栄町という限定地域の中で協定がされているという状況があります。その後には京丹後市という一円になっておる関係上、竹野川の沿線下流という部分についても、今後こういうような排水路の水質の部分についてはどういうふうにお考えがあるのかということが一点。もうひとつは、食品加工施設云々という部分があるわけですけど、これから液肥を農がとうも含めて使用していくということになりますと、ある面では生ごみという部分では、京丹後市内のものが当初いわれているように、消化をしていくということがひとつの基準だろうと思いまして、そうすると、畑等にあるような残渣関係は今後どういうふうに集荷をし、どういうふうな対応でされるのか。図面の中にありました、滋賀県の高島市だとか岡山の粟倉だとか栃木の那須町のこの部分についてもここに載っておるわけですけど、京丹後市と同じような施設で稼動されておるのか、若干のこういう部分が違いますよというところがあれば、教えてほしいと思っています。 ○(後藤環境バイオマス推進課長) まず、排水管理を中心とした地元地区との協定関係でありますが、現在船木区、黒部区、国久区、3区と協定がございます。現在ある協定につきましては、当然施設が存続するかぎり有効なものであると認識しておりますので、協定については引き続きこの3地区と、内容的には結果的に見直すことになるかもわかりませんが、結んでいく必要があると認識しております。水質管理につきましては、これはもとより法的に基準が決められているものでもありますし、さらにこの施設運転責任としてもともと定めております管理値というものがありますので、きちんと守ることによって河川への水質汚濁等の負荷を上げない、維持をしていくというふうな考え方でおります。もう一点。液肥利用に絡みまして、畑に残った野菜残渣等利用ということですが、これは議員の方がおっしゃいますように、畑で残ってしまった残渣、たとえば果樹関係ですと、てっかをしていった残渣。特にこういうものがリサイクルされるということが、理想的な資源の循環になるというふうに私共も考えております。農家さんの現状という問題がございますので、いきなり全てを農家さんに持ち込んでくださいといっても、それぞれのご事情の中での農業経営ということになりますから、農家さんの個々の状況との調整をさせていただきながら、できるのなら畑に残った残渣も有効に循環資源のひとつととらえていきたいと思っています。 ○(角新ラボ長) 京丹後市さんの中でやっている取り組みと、こちらの資料の中で紹介させていただいています10ページですね。地域での事例との違いということなんですけど。他地域、栃木県、滋賀県、岡山県、いづれもバイオガス施設はございません。栃木県ですと、森林の牧場と農業取り組みを直営でやっております。滋賀県の高島市は、これは無農薬の米づくりをやっておられる農家さんを支援していくという立場で地域の中に入っています。岡山県の西粟倉村は、森林の活用をやるために、個々の小さな林業家さんがやっている経営というのは大変だというものを、取りまとめて全体として木材の価値をあげていく。大型の機械を入れたりということで効率が図れたりするんですが、森林というものに特化した取り組みの支援をこちらではやっております。地域ごとに、ニーズですとか、特性を活かした展開というのをやっております。 ○(櫛田担当) 補足させていただくと、アミタというのは何をやっている会社かということなんですけど、こういうバイオガスの処理ということを企業の目的にしているんではなくて、持続可能な社会を作る、3ページにございますように、いろんな地域地域によって、いろんな社会問題が起こっている中で、目的としては循環型の仕組みを作るとか、地域を元気にしていくということを主目的にしておりまして、その中の一環としてバイオ施設があったり、牧場があったり、農業があったりということで、農業なんかは耕作放棄地を中心に雑穀とかしながら工夫してやる。その費用はどこから出てくるのかというと、このバイオ施設から出てくる。そのつながりをマネジメントして、トータルで地域を元気にしていくということが一番の目的でございまして、ですからし尿のことについてどう思われるかというお話がありましたけど、我々は原料を入れて、この施設だけで黒字を目指すとかということじゃなくて、地域の人に愛される企業というか、地域の人にアミタさん来てくれてありがとう、と感謝されるような企業でありたいと思っているので、そういうし尿ありきとか、そんなことが大事なことではなくて、本当に地域のためになることを我々はどうやって成すべきかというところを真剣に考えている会社なんだと。その中で、西粟倉であるとか、高島であるとか、那須であるとか、それぞれ地域の事情が違う、その地域の事情が違う中で、その地域にあった解決策ということを考えながらやっていますので、現状はバイオ施設はよそにはないですけど、今後あるかもしれないし、ないかもしれない。それは、地域に入った中で考えています。我々の目的は、循環型の仕組みを作るということと、地域を元気にする。その一環でこういう施設があるんだということをご理解していただきたいと思います。 ○(谷口委員) アミタのやるべき仕事ということでは、少し僕らを含めて誤解というのか、あったのかなと思うんですけども。バイオマス、このセンターというものを運営していって黒字を出すのがアミタの責任だと僕らは考えておったんですね。だから、アミタに対して市のお金を投入してまでも本当にいけるのかということで問題が起こったと。今の説明でいくと、京丹後市いわゆる京都府の中で、バイオマス構想という循環型の環境的なものが地域としては、必要ではないかという提案を受けて、アミタがそれじゃ地域のデザインとして考えていきましょうということなんでしょ。(「トータルで、中核施設でということです」の声あり)そういう面で若干今まで僕らの中身からいえば、僕自身かもわからんけど、エコエネルギーセンターというものを活用して、アミタさんが営業されるもんだと。営業して儲かる。儲かることをアミタさんがされる。ところが研究施策の中では赤字になっている。なぜそれを京丹後市が払わなければならんのかというのが、僕自身の考え方で、少しそこの部分の認識を変えていかんと、アミタさんの思いと、京丹後市の思いと、いうものと、市民の思いという三つの関係が一致してこないというふうには、ふっと思いまして。そこの部分の宣伝が市としてどうするんですか。だから、し尿を入れる、入れないという問題は別問題ですよと。要するにエコエネルギーセンターというものを、当初弥栄町が作った段階から、これをもっと京丹後市が環境という部分にどうかかわっていくかということにならないと、そこの部分の視点は市なんです。市がもっときちんとした説明をしないとアミタさんにどうだ、こうだと言っても、それはしゃあない話だと。というふうに今やっと理解が出来ましたもので、そういうとことかなと思うんですけども。 ○(緒方農林水産環境部長) 私は4月に来てまだ2週間ですけど、いろいろこれまでの経緯とかも勉強させていただきまして、内部でもいろんな議論をした中で、委員が言われたようにこの施設を受ける、受けないという話が先行したために、この施設が赤字なのか黒字なのか、この施設だけで今後やっていけるのか、というような議論になっていると感じておりました。市としては、当然これを受けて、先ほど絵も書いておりますけども、こういったエコエネルギーセンターを核として、この中から出てきます、肥料液肥、熱、電気、そういったものをうまく地域の中で循環させてというか活用して、肥料液肥ですと農業の方に活用できますので、農産物が食卓にいって、食卓からエコエネルギーセンター残渣がまわってくるというふうな、循環型社会という大きな構想の中で、京丹後市としては、エコエネルギーセンターをひとつ中核施設として位置づけていく。今回京丹後市としてこの施設を今後どう活用していくかというところの視点というのは、そこが一番重要なのかなと思っております。肥料とか液肥とかそういったものについては、今後地域内で循環して作られるシステムが形成されることで、京丹後市内農業の振興にもつながるし、また、安定的に原料を入れるということで、大きな食品化工場とかレストランから物を入れております。それはどうしても施設の運営を安定させなければいけないということがあります。それ以外にも、他の市町村でも一般の生ごみを家庭の皆さん方と分別をしていって、施設に入れていくことで循環型の社会を作るというような取り組みをされてますので、循環型社会への市民の啓発なり、子供たちへの環境学習、そういったものにもつなげるという大きな位置付けの中で、我々としてはこの施設を中核施設としてとらえていくことが重要だというふうに私は思っております。 ○(谷口委員) 要するに、エコエネルギーセンターというものの定義づけというものが、もうかる、もうからない、金、金、金というふうに走らせてしまったというのは、市の方の説明不足であったり、市の方の熱意のなさだと指摘せざるをえない。だから、もっとセンターをひとつの拠点として、どう京丹後市の環境をしていくのかという視点を説明しないと仕方がないかなと。ここでこの施設の全体像をみても、反対だとか、賛成だとかいうものじゃないし、必要なものなら作っていかざるをえないだろう。有機としてのものがきちんと定まっているかどうかということは、これからの問題だと思うので、その部分が解決されればどんどんどんどん作れる。もっといったら、昔は汲み取りで畑に撒いていた。それと同じものですな。魚食ったりしたものが体の中で消化して、それを出して畑に撒いて肥料に使っていた。その時代は化学肥料などなかったのだから。それと同じような理屈になってくると思うのだが。結論はでないですけど。 ○(松尾委員) 企業のあり方として、地元やら地域に根ざしたものだといわれる。僕もそのとおりだと思いますし、そこで行政から受けたというような格好になるので、地元への企業としての理解を得るため、どんなことをしておられるか聞きたいです。雇用の問題も当然起こってきまして、牧場とかで雇用されているとか聞いていますけど、その辺の考え方は気になる部分です。何かお答えできるようなことがありますか。 ○(角新ラボ長) 地元の理解に関して、自主的にやっていることとして、まだまだ不十分かとは思ってはおります。昨年ひとつの取り組みとしては、市とは別に独自にですね、船木の方にお声かけをさせていただいて、バイオ施設と船木と溝谷の牧場とのご案内会というものをやりました。15人くらいは来ていただきました。同じように溝谷地区に対しても同じような会をさせていただいて、それも15人前後ぐらい集まっていただきました。というようなことをもう少し広げて、協定書を結んでいただいているような地区なんかに広げていくのは必要なのかなと思っていますし、また、頻度を上げていくということも必要だと思います。あとは、たとえば牧場に人手が必要だというときに、まず船木地区にお声かけをして、どなたか興味のある方を優先的にご案内をして、そこで見つかれば、ということで今も採用させていただいていますし、なければハローワークにかけてみる。ということを地元に意識を持ちながらさせていただいてます。 ○(櫛田担当) 夢というか本当の行き着く先は、地域の人をもっと雇用させていただきながら、我々の本体自体がいつまでもこの事業をしていくんだというよりは、地元の人で運営していく。NPOとかを超えた市民企業とか。そういうことで、地域に根づいていってもらうことを我々望んでいます。そういう成功事例が作れれば、日本の限界集落とか困っているところで同じようなことができる。我々だけがやると点で終わってしまうんだけど、面として広げていこうとすればいろんな人の協力とか力添えでその人たちに自立してもらう。本当の目指す理想はそこなんです。でもまだまだ我々も発展途上ですし、地域の皆さん方のお声を聞きながら、改善していって努力をしていって向上していくことを考えています。 ○(松尾委員) いいか悪いか別で考えてほしいんですけど。うちの委員会農業のこともありまして、農業法人の方たち地元から昔からある農家の方たちがありまして、企業はどうしてもお互いに構えてしまって理解が出来ないままに、金儲け主義でやっている部分がどうしても見受けられるということで、全体的に理想があってもそれがなかなか出来にくいという部分があると思います。そのあたりが大事なことであって目指すところでもあると思います。特に循環型社会の部分いついては当然そういう姿勢がないとおそらく無理な部分かなと思います。分かりやすいのは雇用の問題とかを地元優先にやっていただくのがすごい大事なことだと思いますし、そうすれば理解が生まれてくるのかと思うのです。京丹後市も循環型社会を目指しているということで、お互いに協力が願えたらと思うのですけども。そのあたりの考えもお願いします。 ○(櫛田担当) 企業でありながらお金じゃない価値もあるだろう。我々のHP見ていただいたら明確に書いてあるんですけど。大量生産、大量消費、そういう主義から一歩脱却して、次の時代は持続可能な循環型の社会なんだ。というところでお金じゃない価値をもう一回再発見すれば、限界集落とか条件不利地域もいいところなんだと、単なる効率化というだけの物差しだけで計っては見えない価値があるはずだという我々の仮説のもとに、我々はこういうところでやっている。だから単に金儲けがしたいのであればもっと条件のいいところがあるかもしれない。でもあえて、我々がこういうところで実業をやる意味はそういうところにあると理解していただければと思います。 ○(角新ラボ長) ご参考ですけど、今京丹後では12名の正社員と7名の非正規のアルバイトさんがいらっしゃいますけど、この事業立ち上げとか出来たのは12名中7名は地元ですし、7名は全て地元の方です。我々がいなくても地元の方だけでまわっていきますよ。ということが出来ればなと思っています。 ○(三崎委員) 実証実験ということで、充分な期間が確保できなかったということは聞いているのですが、現時点で将来に向けて収支の目途はついているのかどうか。どれぐらいの感触を得られているのか。 ○(角新ラボ長) 収支の計画ということで出させていただいている分があるのですけど。この4年間の中で、累積で収支をプラスマイナスゼロにしていく。ということを現実的なものとして具体的な目標であげています。一年目は今年一杯で黒というところは難しい部分があるのかなと。マイナス分は4年間でセロ以上にしていく。現実的には充分ありうるのかなと。 ○(三崎委員) 食品残渣京丹後市以外は結構あるんじゃないかと思いますし、環境基本計画の中に、一般家庭、レストラン、学校とかの一般廃棄物が入ってくるとコスト的にはもっとかかってくるのではないか。当然市から投入に対してそれなりのものはお支払するんでしょうけど、そういったものが入ってくることは今よりもっと手間やコストがかかってくるということはないですか。一般家庭の廃棄物というとなかなか一定のものが入ってこない。逆に産廃の方がきちんとしたものが入ってくるというふうに思いますが。 ○(角新ラボ長) そのあたり、どれだけ分別していただけるかによりますし、場合によっては手間がかかってくることはありますけど、市としてそういったことをやっていくんだということであれば、その負担分は協議しながらだと思いますけど。意識が高まっていけば、分別の状況も高まっていって、産業廃棄物と同じような扱いにしていくことが理想かなと思いますけど。 ○(櫛田担当) いろいろな面でインプットだけを思えばそういう面があるのかも知れないですけど。京丹後市で出たものを循環して農業利用していく、自分達で出たものを使っていって循環していくという意識が生まれれば、いろんなとこでインプット以外のトータルの意識の高揚というか、全体を見たときのプラス面というのはかなりあると思うので、単なるそこの小さなお金のプラスマイナスよりも大きな効果ということを見ればやる価値があると思っています。 ○(三崎委員) こういった施設は当然環境というと利益はなかなか上がらないですね。補助金とかでやらないと。理念は分かっていても現実はお金ですね。この施設は将来的にはどこまで応援して自立して、その中ではトータルとしては、他の方法がいいのか、ここがいいのか、この施設ありきでは絶対ないので、そういったことはきちんと実証していかれて、この企業も経営が成り立つ、市もメリットがあるという形、それが見えてくるのが一番大事だと思います。そのあたりはどうでしょうか。 ○(櫛田担当) 黒字化ということで4年間で一番大きなのは、肥料登録して肥料として使えるものを処理するために、高額なお金、コストをかけて今川に放流している。それを循環型の仕組みに変えることで大きくコストダウンできる訳ですね。コストダウンだけじゃなくて、今農家さんも肥料が、昨年高騰しましたが、結局、窒素、燐酸、カリのリン鉱石というのは90%くらいが輸入に頼られて、その中の90%以上が中国に頼っていて、中国がちょっと関税上げるというようなことがあれば、一発で上がってしまうわけなんですね。これから世界の人口が増える中で、そのような問題が起こるかもしれない中で、肥料も自給していかなければならない。そういうことを思うと、農家さんの肥料のコストダウンということにも貢献しながら、排水処理の分のコストダウンもするということで、4年間の絵を書かせていただいた中で、全量利用ができるのであれば黒字化できることを示させていただいていますので、そこのところ数字を見ていただければ分かっていただけると思います。構造としてはそういう構造です。 ○(三崎委員) 液肥は無処理のまま使えるんですね。 ○(角新ラボ長) そういうことですね。 ○(三崎委員) 現在は窒素分が高いので取り除くということですが、液肥は大丈夫ですか。 ○(角新ラボ長) 液肥は窒素分が入っていた方が、肥料として窒素分を使うので。現在は排水処理のために窒素分を取り除くということです。現在価値のあるものをわざと取って流している、そこに矛盾がある。 ○(三崎委員) リンも十分にあるのですか。 ○(角新ラボ長) この中の0.2%が窒素で0.1%弱が燐酸。カリも同じ0.1%弱です。 ○(三崎委員) バランスとしてはよいということですか。 ○(角新ラボ長) そうですね。作物によって変わりますから、農家さんがプラス何かを添加されたらと思います。 ○(櫛田担当) 先般、京都大学に研究されている方がおられて、お茶にむいているということを言われたのですが、和束町は急傾斜なのでできないけど京丹後市はいいねと。今からお茶に力を入れていくのであればこんないいことはない。なぜやらないんだということを言われていたので、私的にはお茶で是非使っていただきたいと。実際に振興局の方にも肥料成分みせて分析していただいたところ全然問題ないだろう。ただ、実用面でまだ実績がないのでとりあえず試験してみて実際にどうかということをみたらどうかということで、すでに昨年、1haとか2haとかうちの農場で実験してもいいよと言ってくださっている農家さんがおられるので、本当はしたかったんですけど、今、こういう問題になってて止まっているのが非常に残念です。農業は1年サイクルなので、また1年遅れるわけですよ。それと、九州では成功事例の講演の話とかあったのですけど、本州ではまだ成功事例がないのです。最先端は京丹後市だという思いもあってここで成功事例を作れば、いろんな視察の人なんかが全国から来るという意味で各旅館とか他の産業にとってもメリットがあるのに遅れるのはもったいないなと。京都でも八木町ががんばってやるんだということで、あそこには負けたくないなという個人的な思いもあるので、そういう意味で早く一枚岩になって、前向きな視点でこの施設を捉えていっていただければありがたと思っています。 ○(谷口委員) 一点だけ。発電量との部分で2008年11月はやっと黒字になった。ここの黒字と、もうひとつは、出来た段階で太陽光発電と風力発電と、この施設という分での電力の量というのがあったのが、よくわからんですけど、そういうものを含めた中にも、ひとつの発電の施設ということになると、今は風力発電も止まっている状況の中で、ここの施設だけで発電量が黒字になるというのは、ひとつの方法としてはどういうことがありますか。 ○(角新ラボ長) ここのグラフは全てバイオ施設だけの発電量と使用料です。これから発電量が使用量を上回って電気が余って、売っていくなり他で使うことが出来るためには、ひとつは原料を増やすということ、もうひとつはこの施設の省エネを計るということなんです。いろんな可能性があってそれには取り組んでいるところです。グラフ見ていただいても、減量は増えているのに使用電力量は減っている。これをどんどん進めたい。具体的には排水処理の部分でこの施設の半分の電気を使っている。ですので、液肥利用が進んでいきまして、排水処理の施設の稼働率がどんどん下がっていく、その先にはあの施設を止めることができる。ということになれば、このバイオ施設の電力量は半分になります。ということは、今の状態でも充分売れる状態になります。液肥利用にからむ施策以外にも省エネということがやれることがいくつかありまして、それに向けて努力をしております。 ○(由良委員) 原料を増やすということで、今、府の方からたくさん残渣が入っているんですけど、これから京丹後市の残渣なんかもたくさん集めていただけるような方向だと思うのですけど、なかなか京丹後市内だけの残渣というのは、今後どのくらいの割合になるんでしょうか。 ○(後藤環境バイオマス推進課長) 市内で、一般廃棄物として峰山クリーンセンター施処理しているごみの量が年間で約18,000トンございます。その中で、どれぐらい生ごみが含まれているかどうかということで、年数回ごみ袋を開いた清浄調査を重量ベースでかけてまして、これが過去の平均をとっていきますと、だいたい生ごみの含まれる割合というのが10%前後というふうになっております。調査の結果の10%を総量にかけますと、約1,800トンというのが年間の市内の生ごみの量というふうに試算をしております。バイオ施設に現在入っている全体の受け入れ量としましては、年間10,000トン超になると思います。その10,000トンと市内から出る1,800トンと比べますと18%2割弱。ただし、一般家庭の生ゴミについては、100%資源化をするということは現実的には少し難しいと思っておりまして、先ほど言いましたように、このメタン発酵で可能な生ごみにの受け入れにつきましては、分解しないもの、分解しにしにくいものは、処理工程上扱いにくいので、そういうものを取り除きますと、歩留まりを5割6割という形で見ていきましたときに、だいたい想定しますのに、年間で生ごみを資源かできるのは1,000トン超というふうな試算をしている状況です。 ○(田中委員) この前、京丹後市とアミタさんとの覚書というものが出されまして、この中でいろいろうたわれていますが、指定管理をしていただくという想定でやっている。その指定管理の業務と独自事業との関わりが、どこまでを市として指定管理でやっていただくのか。そういう線引きは、ここでうたわれていることはやっていただくということはわかるですが、あと液肥の販売や散布だとか、そういうことも含まれるのか。平成25年以降は無償譲渡できたらアミタさんにしたいという考えのようですが、そのことについてもどのように考えておられるのか、建設当時30数億円かけて出来た施設ですので、そういった資産価値がどうなるかということもありますけど、そういったことに対する考え方アミタさんは慈善事業でやっておられるわけではないので、やっぱり自主事業で活用しながら利益を上げていくということは当然ですので、そういった線引きがもうひとつはっきりわからないという思いがするんです。モデル事業で構想はようけあるですけど、その点がどうか。100%譲渡したら、それはアミタさんの独自事業ということになりますけど、当初4年間そうではありませんので視点管理する場合は。その辺があいまいな感じしております。 ○(後藤環境バイオマス推進課長) 指定管理考え方については、これはあくまでも施設の適正な管理ということであります。この施設はいわゆる有機系の未利用資源、食品残渣受け入れて、そこから燃料かすを作り出して、最終的には残ったものは排水処理をして、適正な排水を行なう。こういう運転の状態になりますので、その部分を適正に管理をしていただくということが、指定管理の第一の目標である。当然指定管理の制度上自主事業として、より施設を活用した運営ということがやっていただけますので、たとえば、液肥利用、堆肥の利用、固形肥料利用、こういうものについては、アミタさんの自主事業という形で展開をしていく。ですから、それに必要ないろんな機械器具等がありましたらアミタさんの方で調達をしていただいて、それらを使って農家さんにサービスをしていただくようなビジネスをまたつくっていただく。こういうことも充分考えられると思っております。ですから指定管理の範囲ということになりますと、あくまでも施設の現在の形での運営管理というふうな形でご理解をいただきたい。収支につきましても、資料としてこれまで出させていただきましたが、あくまでも収支につきましてはそういう形で、収入については、食品系未利用資源の受け入れ処理料、それと支出につきましては、人件費から機械器具の運転にかかわる経費ということで収支を出していただいていますので、その収支に含まれるものが指定管理の範囲というふうにご理解をいただきたいと思います。覚書の方で4年後には無償譲渡ということであります。これは、あくまでも4年間この覚書に沿って、特に未利用資源の資源化というものを取り組んでいきましょう、循環型社会を作っていきましょう、取り組んでいきましょうということの前提でもって、本来の意味としましては、4年後名実共にアミタさんの自力でしっかり施設の運営のできる体制をつくるということであります。ですから、それは今後、覚書では当然覚書ですから、約束事ということになりますので、この形に向けて4年間でしっかりと作り上げてということになりますし、さらにはこの4年間をかけて本当にいい姿というものも考えていくべきだと、単に施設を渡してしまうと、単純にそれだけでいいのかどうか、ということはこの4年間の間にしっかり考えていくべきことであると今の段階では認識しております。 ○(川村委員) 今回新たに400万円で分別機を購入されたということで、他に自前で機械設備投資されたり、修繕されたりしたようなケースがあればお聞かせ願いますか。 ○(角新ラボ長) 投資という意味では、肥料のところにある、肥料を移動する機械があります。 ○(川村委員) それはいくらぐらいしますか。概算ででも。 ○(角新ラボ長) いまちょっと出てこないのですが。 ○(川村委員) それは実証期間中ですか。 ○(角新ラボ長) そうです。研究を進める段階から重機が必要でしたので投資をしてやっておりました。 ○(川村委員) 実証期間終了後、今日まで投資をされたものだとか修繕された大きな金額のものがあればお願いします。 ○(角新ラボ長) 施設を運転する中で、消耗品だとか活性炭を交換とかやっています。あとは発電機だとか必要になってきますが、指定管理だとかを含めて、方向が決まればこれから出てくると思います。ここ一年は大規模なものはなかった。無いようにしてきた。ということです。 ○(後藤環境バイオマス課長) 最後に私の方から一言だけお願いします。本日は施設のご案内をさせていただきまして、見ていただきましたとおり、この施設設備については本当に良く考えて設計をして作ってあるというふうに私たちの自信を持っております。また、施設の中を見ていただいたとおり、原料の臭いの関係もあるんですが、日常的な管理アミタさんのほうで徹底した管理をきちんとしていただいております。安全管理も見ていただいたとおりで充分運転に対しての配慮をやっていただいております。そういう点をぜひご認識いただきたいことと、もう一点、今後の産建の委員さんですから関係があると思いますけど、この施設があることによって、いわゆる企業誘致をなんとか目指していきたいということで、私共と商工観光部の方と一緒にいろいろと知恵を出しているというようなことにも、この施設があることによって、取り組んでいるということもご理解いただきたい。この施設があることで、きてもらう企業にもなんとかメリットをつけて魅力をつけていくということで企業誘致につなげていきたいというようなことも取り組んでおりますので、そのこともぜひご理解をいただきたい。
    ○(松田委員長) 本日は長時間にわたりまして、現地を見せていただいたりお話を聞かせていただき、勉強させていただきました。ありがとうございました。                               午前11時45分 終了 大宮町森本 森本工業団地(仮称)(現地視察)  午後1時峰山庁舎より公用車で出発、午後1時30分現地到着 ○(松田委員長) 本日は、現地説明会をお願いいたしましたところ、お忙しいところ対応いただきありがとうございます。ではよろしくお願いいたします。 ○(溝尻主任技師) 現在(地図の)ここの場所に立っていることになります。配布しました資料の斜線の部分が岩盤ということになります。造成工事につきましては、一工区、二工区、三工区に分けまして発注しております。二工区、三工区につきましては、2月17日の臨時議会に可決のあと2月18日に工事の完成届けがでまして、検査の方も同日付でやっております。一工区につきましては、現在動いてない状況でして、工期の方は6月30日までということで放置してある状態が続いております。向こうの山を切っている部分については、市道の・・線ということで森本の方側にぬける道でして、20年9月の議会で承認いただきましたが、その後変更等ありまして、額は1億4000万くらいになったということで、今のところ議会の関係からはずれておるところで、一度全協などで説明させていただいたと思います。現場の今の状況としましては、岩盤が残っているわけですけども、下水道工事を今進めておりまして、場内の配管工事とマンホールポンプということで、下水道課の方で発注しておりまして、現在で契約ベースでいきますと予定の工事は全て下水道工事の発注は終わっているという状況です。  (以下、工事現場を徒歩で回りながら、2,3のグループに別れたことと、風の影響があり聴取できず)                                 午後2時10分 終了 ┌───────────────────────────────────────────┐ │                                           │ │   会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。      │ │                                           │ │                委員長   松田 成溪                │ │                                           │ │                署名委員  川村 博茂                │ │                                           │ └───────────────────────────────────────────┘...