5
議会事務局出席職員 西山課長補佐
6 説明のための
出席者
京丹後市
エコエネルギーセンター
アミタ株式会社 京丹後ラボ ラボ長 角新 支朗
京丹後ラボ 地域資源発掘・
関係性構築担当 櫛田 豊久
京丹後ラボ 東垣 芳昌
農林水産環境部長 緒方 和之
環境バイオマス推進課長 後藤 正明
環境バイオマス推進課 主任 松田 吉正
森本工業団地(仮称)
商工観光部長 中村 基彦
産業雇用総合振興課長 新井 清宏
産業雇用総合振興課長補佐 柳内 研一
産業雇用総合振興課 主任技師 溝尻 尚敏
7 会議に付した事件
現地視察
京丹後市
エコエネルギーセンター
森本工業団地
8 議事
午後9時00分 開会
○(
松田委員長) ただいまの
出席委員数は7名でございます。定足数に達しておりますので、ただ今から
産業建設常任委員会を開催します。
委員会記録署名委員に
川村委員さんを指名します。今日の日程を
事務局の方からお願いします。
○(
西山課長補佐) 午前は弥栄町船木の
エコエネルギーセンターの
現地視察ということで9時30分からとなっています。午後は大宮町森本の
森本工業団地の
現地視察ということで1時30分からとなっています。
森本工業団地については、
松本経一
委員から傍聴の申出があります。また、雨の
関係で長靴を履いてもらったほうがいいかもしれません。移動については、
事務局で10人乗りの車を予約しておりますのでそちらで願いします。以上です。
○(
松田委員長) それでは今日一日よろしくお願いします。
公用車で移動
午前9:30分
弥栄町船木
京丹後市
エコエネルギーセンター研修室(
現地施設見学後)
○(
松田委員長) 私たちは
産業建設常任委員会の7名でございます。
環境関係は当
委員会の所管となったことから、しっかりと勉強させていただきたいということで、本日は
大変お世話になりますけれどよろしくお願いいたします。
○(
緒方農林水産環境部長) この4月1日から
農林水産環境部長で参りました緒方と申します。よろしくお願いします。これまで
農林水産部でしたけども、今回の
組織再編で
環境バイオマスを加えて
農林水産環境部となりました。今回、
環境と
バイオマスを
農林水産業と連携させて、
京丹後市の
農林水産業、
環境といったものを発展・振興に私としても努めてまいりたいと思っておりますので、
先生方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
○(
後藤環境バイオマス課長) それでしたら、最初に
アミタ株式会社の方から「
京丹後市における
バイオガス施設を含む
地域再生事業モデル」というような形で、
アミタさんの方で考えていただいております
事業モデルというものについて説明いただきたいと
思いますのでよろしくお願いします。
○(角新
ラボ長)
アミタ株式会社の
京丹後の
取り組みをさせていただいております角新と申します。隣におりますのが、同じとりまとめの役割で来ております櫛田と申します。それと、後ほどまいります、
現地説明におりました東垣です。よろしくお願いします。
現地説明はさせていただきましたが、この
施設を運営するに
あたりましての
思いですとか、申し越し具体的な内容ですとか、この
施設を活用した展開の
イメージですとか、その
あたりを簡単にご紹介しつつ、質疑についてもお願いします。表紙をめくっていただきまして、3ページ目。私たちの
思いといたしましては、
京丹後市さんと共になんですけど、いろんな
不安感、
雇用の不安、食の不安、
エネルギーの不安など等、
バイオの
施設はこういったものに対する具体的な施策になるんではないかなと、そんな
思いでやっております。4ページ目。
バイオガス発生施設を含む
事業モデルが、それぞれの
社会背景を解決する糸口になるのではないかと考えております。その
あたりの整理なんですが。
京丹後市
エコエネルギーセンターが中央にありまして、
入り口としては、
食品加工施設がありまして、これからの
取り組みですが、
レストラン、
学校等の厨房の生ごみなども
受け入れるようになり、出口としては、
肥料という形で
農業への
利用と。そういうような流れの中で、オレンジで書いておりますが、課題に対する対策になってくるんじゃないかなと、そんな
思いでやっています。5ページ目
あたりなんですが。また一方では
京丹後市さんの
まちづくりについて、いろんな計画を立てられています。その中の特に、
環境ですとか、
バイオマス利用ですとか、
産業振興ですとか、そういう観点で、下のピンクで囲っているようなこんないろんな
テーマの
解決策にもつながっていくんじゃないかな、という
思いをもちつつ、
京丹後市さんと共に今取り組んでいるというところでございます。7、8ページですが、
当社は
バイオガス施設を任されているんですけれど、簡単にですけど知っていただくことで、よりご理解も深まるところなんですが。
当社アミタという会社は東京に本社があるんですけれども、
企業理念としては「
持続可能社会の実現」というのを掲げまして、
環境関係、
リサイクル、
農林水産業、様々な
取り組みをやっております。32年を過ぎる会社なんですけれど、
リサイクルを中心に、ここ10年ほどの中で、
農林水産業ならびに
地域再生というような
事業をやっております。8ページ目はご参考に概要を書いております。9、10ページ目。全国的に
環境関係を中心に
事業を展開しておるんですけど、
京丹後でどんなことをやっているのか、ということですね。それをご紹介しているのが9、10ページです。私たちは
地域デザイン部に属する人間なんですが、
地域に入っていきまして、
地域の特性を活かした形で
産業作りが出来ないか、というような
テーマで仕事をさせていただいています。その中に10ページ目にありますけども、
バイオガス施設、もともと
NEDOという国の
研究事業の中で生まれた
施設ですけれど、これを十二分に活用して、より
地域の
活性化につなげていけないか、ということですとか、他にも
牧場事業、里山の再生という
テーマと結びつける中で展開しておりますし、無農薬の栽培にこだわった
農業事業もやっております。また、こういったフィールドを使った
教育事業、こういったことを展開しながら、
京丹後での
地域再生、
地域を元気にということに貢献できないか、ということをやっています。11,12ページ。いろんな
思いを詰め込んでみたんですが、中心に
京丹後市
エコエネルギーセンターを据えたときに、
入り口、出口で
関係性があるか、また、展開が広がっていくのか、ということを考えたり
イメージしたりしている
部分なんですが。具体的にそれぞれの分野でこの
地域への
経済効果を生み出しているのか、
当社なりに試算してみたものです。
入り口のところで
食品加工施設から
原料が入ります。
バイオの
施設を運転する中で、
雇用効果ですとか、この
施設運転する中でいろんな資材を注文したりとか、業務の委託ですとかというところ。青字で書いてある
部分ですね。また、
農業分野につながっていきますので、そこでの
雇用ですとか、
農業の広がり。間接的ではありますが
牧場事業の展開。また、視察など非常にたくさん来られますので、そういった
視察者の
経済効果。そういったところ、直接だけでも5千万弱、間接的には7千万くらいの年間の
経済効果が見込まれるのではないかと、そんな
思いをもちながら、さらにこれを広げていきたいということでやっております。12ページ。今はないですけどこれからの
可能性として、さらに広がっていくのではないかと思っている絵姿なんですが。
バイオ施設から出てくる「熱」。熱はまだ余っておりまして、その熱を使った
温室栽培の展開ですとか、
食品加工施設などに熱が非常に使えますし、
化石燃料が高いという中で、ひとつの
解決策になるというふうに思っています。また、
原料としての生ごみですね。今はまだ
食品工場のものが中心ですけども、
レストラン、学校、
家庭系の生ごみなんかも
受け入れていくことが、これからの展開としては充分考えられるというところです。それと、
肥料のところで、
液肥。今はまだ限定的な
利用ですけれども、お米、
お茶栽培、野菜、果樹、こういったところに活用していくことで、
農業振興につなげていけないかなというようなことを考えています。めくっていただきまして、少し別の
テーマになるんですが、
バイオの
施設の
運転状況を少し整理したものでございます。どんな
原料がはいっているか。
ジャガイモのくずですとか、おから、
焼酎かす、もやし、
コーヒーかすなど。
受け入れ量は去年の12月までの分ですが、
NEDOの研究が終わったのが2008年の3月ですが、それ以降、よりこの
施設の活用、
経済性を高めていくという意味もあって減量は
右肩上がりで増えてきているという
状況でございます。それに伴ないまして、生み出す
ガスも当然増えている。この
ガスを使った
発電量も増えている。という
グラフです。
発電量と
電力使用料という
グラフなんですけが、薄い紫とえんじ色の棒
グラフが立ってますけれど、薄い紫の
グラフが
発電量です。これが増えてきているのがみていただけるかと。えんじ色の
グラフがこの
バイオマス施設で使っている電気の量です。この差がある分は電気を買わざるをえなかったという
部分なんですが、去年の11月に初めてそれが逆転しまして、発電する電気が所内で使う電気を上回りました。外に売っていける
施設になりました。ただしその後また元に戻ってしまった
部分はあるんですが、また去年の11月の姿を実現すべく、いろいろな努力を今重ねているところでございます。そして、
肥料の
利用量についての経費も
グラフのとおりでございます。15,16ページ。ちょっと
テーマが飛びますけれど、15ページは
消化液、
液肥ですね。
液肥の散布をしていくに
あたりまして、どんな
イメージを持っているかというご紹介です。この
液肥なんですけど、年間2万トン出ます。一日で大体60トンぐらいですね。これをどういうふうに活用していくか。そのためには、この
液肥をためておく
貯留槽がいるのかなという
イメージを持っています。
貯留槽に貯めまして特に農地で
肥料を必要とする時期に撒くと。一気に使っていくと、そんなような
イメージを持ってまして、今の
イメージは水田で280ha、
京丹後市さん3000ha以上の水田がございますので、その1割程度ですけど、その中で使っていくことができればなと。また、
牧草地で30
ha分くらい。
牧草地は結構窒素、
肥料を必要としますので。このくらいの
規模感で2万トンということの活用ができていけるのかな。もちろん他にもいろんな作物がありますし、できるだけ年間平均的に
液肥を使っていける方がいいので、そういうような姿をどんどん模索していきまして、そうすると
貯留槽もこんなに大きなものは要らないかな。それはこれからの話かなと
思います。そんなことを総合しまして16ページ。
バイオの
施設を活用し、且ついろんな周辺の産業、
事業を生み出すことで、様々な
社会ニーズとか
京丹後市さんの背策とかに貢献していく
事業になっていくのかなということのまとめでございます。17ページ以降はご参考に牧場のこととか
米作りのこととかをご紹介してますが、またお時間のございますときに見ていただければと
思います。ざっとではございましたけども、以上です。
○(
松田委員長) ありがとうございました。それでは質問はございますか。
○(
由良委員) 臭いの処理もされていると聞いたんですけど、
地域のほうでどうしても臭いがまわってくるというんですけど、
臭気対策はもうひとつ進んでいくことは考えられないのでしょうか。
○(角新
ラボ長)
原料受け入れる時にどうしてもシャッターを開けたりするので、その
あたりを厳密に、徹底してやれてなかった時期も正直あったと思っておりまして、そういった声を聞いた後、
トラックで入る時だけ開けるということを運用上ですけど徹底しております。それと、臭気を取る設備として
脱臭施設があるんですが、これが本当に機能してるかということを月に一回、
臭気判定士のものが
当社におりまして、別の部署におるんですけども、月に一回来てもらうようにしまして、ちゃんと機能してるかチェックして、何か問題があれば対策をとる。まだ
取り組み始めて3、4ヶ月ですので、そういう時期があったのかと
思います。
○(
後藤環境バイオマス課長) 臭気の
関係で私共も
地域の方から
状況を聞いておるんですが、どの辺まで臭気がということなんですが。もちろん
施設そのものは、先ほどご案内をさせていただきましたように、処理の過程で出ます臭いだとか、少し
施設そのものには臭いは残ってしまうということなんですが、
地域の皆さんの日常の
居住空間で、どの程度の影響があるのか、ないのかということは、もう少しこちらの方も調べてみる必要があると思っています。
施設の近くまで来られると確かに臭いがするんですけれど、実際の
生活空間の中で影響があるのかどうかということは、こちらもしっかり調べて、先ほども説明もありました、できるべく対策につきましては講じていただくと考えております。
○(
由良委員) 4トン
トラックとか10トン
トラックで
残渣なんかが入ってくると言われたんですけど、今はもう
トラックばかりでしょうか。
タンクローリーも入ってきますか。
○(角新
ラボ長) そうですね。
タンクローリーもあります。
○(
由良委員) 中身も
トラックと同じものなんでしょうか。
○(角新
ラボ長) 中身は具体的には
賞味期限の切れた飲料なんかは
タンクローリーで入ってきます。ペットボトルとかそういう状態でないものについては
タンクローリーで入ってきたりはしてます。
○(
由良委員)
タンクローリーは一日に何台くらい入るのでしょうか。
○(角新
ラボ長) 多くても2台くらいです。工場の
関係で一時的に多く入ってきた時期もありました。
○(
田中委員) 食品
残渣投入されて、
メタン発酵槽までに来る間に分解して液状になるんですか。
○(角新
ラボ長) そうですね。均一化していく工程の中で、結構液状になっていくんですね。
コーヒーかすとか
ジャガイモの皮とか、一方で
飲料系のものとかが入って、それがある槽に合流して、そこで攪拌をしながら
発酵槽にいくまで待機している。ここのところでかなり液状になります。発酵するとさらに
有機物が分解されますので、少々残っているんですけど。
○(
田中委員) 分別するというか、きちんとした
残渣しか使えないですね。そういう点では。
○(角新
ラボ長) そうですね。異物ですね。もちろん
無機系のプラスチックとか鉄系のものは難しいですし、貝殻とかも今は受けられないので、
原料をいただくときに、どんなものですかと確認をしています。将来的にはそういったものも
受け入れられるようなことを見据えていくのであれば、それなりの
施設を付け加えてということで
可能性としてはあるかと思っています。
○(
田中委員)
施設的には1日30トンくらいが限度だとかお聞きしたことがあるんですけど、パンフレットでは60トンくらいいけるということですが、だいたい30トンくらいで限界ですか。
○(角新
ラボ長) 分かりにくくて申し訳ないなというところがあるのですが、実際現時点でひとつの基準かなと思っているのは40トンくらい。現在すでに30トンくらい入っていますので、だいたい今7割から8割くらいですね。まだ
原料は入ります。60何トンというのが書いてあったりもするんですが、ものによっては60トンくらい実は入るんです。それは何によって変わってくるのかというと、その
原料がもっている
有機物の量が多いか少ないかで変わってきまして、
メタン発酵槽という大きなタンクにいる
微生物、
メタン菌の数は一定なんですね。この
微生物が一日にどれだけ分解できるかというのが、この
施設の能力を決めているんです。ですので、
コーヒーかすのように
固定系のもの、
有機物がたくさん含まれているようなものは、そればっかりだと20トンしか入らない
施設になるんです。一方で
ジャガイモのくずみたいなどろどろとしたもの、
飲料系のものとかだったら、60トン以上入ります。今の
原料構成で延長していくことを考えれば、だいたい1日40トンくらいが
受け入れ能力とみています。
○(
松尾委員)
地元の理解という中で、
地元の方の見学などについてされておられるかどうかということと、一番心配されているのは、
液肥の問題もあるんですけど、脱臭の問題もあると
思いますし、そういうものの試験的な
状況の公表についてどの程度考えておられるのかお伺いしたいと
思います。
○(
後藤環境バイオマス課長)
地元の
方たちの
施設の見学につきましては、ここができました当初、何度か声をかけさせていただいて
地元の方を対象にした
見学会ということで催しをさせていただいております。その後につきましては、特にこちらからお声をかけて
地元の肩に来ていただくということはしておりませんが、19年度の時に
市民向けの
見学会というようなことで、広報でもお知らせをさせていただいて、
一般市民の方で日曜日
施設見学を希望される方はご案内しますよ。というようなことを1回させていただいたということがございます。私共の理解としては、一通りは最初みていただいておると言うふうに認識をしておりますし、今後も
地元の方から
施設が見たいというご意向がありましたならそれについてはすべて即座に対応させていただきたいというふうに考えています。それから、もう一点、
排水管理でございますが、これは
地元の3区、船木区、黒部区、国久区の3区と
京丹後市と
協定書の締結をしておりまして、
協定書の中に
排水管理については、定期的に報告をするということになっておりますので、それに基づきまして一年に一回
水質検査の結果をそれぞれ3区の方に文書で報告をさせていただいております。なお、
検査の方は年4回の
自主検査を
アミタさんの方で行なっていただいておりますので、その
検査結果につきましては私共もこちらと共有をさせていただいて
管理をしておるという状態で、必要であればいつでも公開できる状態にはしていただいております。
○(
松尾委員) 食品がいろいろあるんですけど、野菜とかの
残留農薬の問題が残ってきますけども、その
あたりについても
検査が必要かなと思うんですが。そういうカテゴリーがあるかということと、農家の方に使ってもらえることが重要だと、たとえば
重金属あたりが入ってしまうと問題が起こってくるだろうと
思いますし、その辺の
考え方をお聞きします。
○(角新
ラボ長)
原料の
受け入れの判断の中で、野菜の
残留農薬に関しては、特にチェックをしていないのが実情です。
食品工場さんが食品を作るうえで扱われている
有機物という考えを持っておりますので、
残留農薬までは今はしておりません。
肥料の
重金属の問題につきましては、
肥料登録というのをする中で
重金属は厳しくチェックされますので、それをクリアして
肥料登録という形になっていますし、一応年に2回それが継続しているかという
検査は自主的にやっております。それを
検査機関に出しております。それを
検査結果にもらうという形で、当初の登録時の状態を保っているか確認しながら運営をしております。
○(
松尾委員) 場内の
試験施設のことでお伺いしたいと
思います。全部外注ではないと思うんですが。
○(角新
ラボ長) こちらの2階にあるんですけど、
分析室というのがございまして、そこで日々簡易的な
分析機械で日々チェックしながらやっております。しかしながら、法的なところに年に4回は排水なんかは
検査をしていただいています。
肥料に関しても年に2回はそういうところに委託しています。
○(
後藤環境バイオマス推進課長)
検査機関はそれぞれ、
水質関係の
検査をする機関がありますのでそちらの方に
アミタさんの方から出していただいています。
○(
谷口委員) 何点かお伺いします。ひとつは
排水路の
管理の
関係であります。3地区と市ということになっておりますけど、当初
施設が出来た時には弥栄町という
限定地域の中で
協定がされているという
状況があります。その後には
京丹後市という一円になっておる
関係上、竹野川の
沿線下流という
部分についても、今後こういうような
排水路の水質の
部分についてはどういうふうにお考えがあるのかということが一点。もうひとつは、
食品加工施設云々という
部分があるわけですけど、これから
液肥を農がとうも含めて使用していくということになりますと、ある面では生ごみという
部分では、
京丹後市内のものが当初いわれているように、消化をしていくということがひとつの基準だろうと
思いまして、そうすると、畑等にあるような
残渣の
関係は今後どういうふうに集荷をし、どういうふうな対応でされるのか。図面の中にありました、滋賀県の高島市だとか岡山の粟倉だとか栃木の那須町のこの
部分についてもここに載っておるわけですけど、
京丹後市と同じような
施設で稼動されておるのか、若干のこういう
部分が違いますよというところがあれば、教えてほしいと思っています。
○(
後藤環境バイオマス推進課長) まず、
排水管理を中心とした
地元地区との
協定の
関係でありますが、現在船木区、黒部区、国久区、3区と
協定がございます。現在ある
協定につきましては、当然
施設が存続するかぎり有効なものであると認識しておりますので、
協定については引き続きこの3地区と、内容的には結果的に見直すことになるかもわかりませんが、結んでいく必要があると認識しております。
水質管理につきましては、これはもとより法的に基準が決められているものでもありますし、さらにこの
施設の
運転責任としてもともと定めております
管理値というものがありますので、きちんと守ることによって河川への
水質汚濁等の負荷を上げない、維持をしていくというふうな
考え方でおります。もう一点。
液肥利用に絡みまして、畑に残った
野菜残渣等の
利用ということですが、これは議員の方がおっしゃいますように、畑で残ってしまった
残渣、たとえば
果樹関係ですと、てっかをしていった
残渣。特にこういうものが
リサイクルされるということが、理想的な資源の循環になるというふうに私共も考えております。農家さんの現状という問題がございますので、いきなり全てを農家さんに持ち込んでくださいといっても、それぞれのご事情の中での
農業経営ということになりますから、農家さんの個々の
状況との調整をさせていただきながら、できるのなら畑に残った
残渣も有効に
循環資源のひとつととらえていきたいと思っています。
○(角新
ラボ長)
京丹後市さんの中でやっている
取り組みと、こちらの資料の中で紹介させていただいています10ページですね。
地域での事例との違いということなんですけど。他
地域、栃木県、滋賀県、岡山県、いづれも
バイオガスの
施設はございません。栃木県ですと、森林の牧場と
農業の
取り組みを直営でやっております。滋賀県の高島市は、これは無農薬の
米づくりをやっておられる農家さんを支援していくという立場で
地域の中に入っています。岡山県の西粟倉村は、森林の活用をやるために、個々の小さな林業家さんがやっている経営というのは大変だというものを、取りまとめて全体として木材の価値をあげていく。大型の機械を入れたりということで効率が図れたりするんですが、森林というものに特化した
取り組みの支援をこちらではやっております。
地域ごとに、ニーズですとか、特性を活かした展開というのをやっております。
○(櫛田担当) 補足させていただくと、
アミタというのは何をやっている会社かということなんですけど、こういう
バイオガスの処理ということを企業の目的にしているんではなくて、持続可能な社会を作る、3ページにございますように、いろんな
地域地域によって、いろんな社会問題が起こっている中で、目的としては循環型の仕組みを作るとか、
地域を元気にしていくということを主目的にしておりまして、その中の一環として
バイオの
施設があったり、牧場があったり、
農業があったりということで、
農業なんかは耕作放棄地を中心に雑穀とかしながら工夫してやる。その費用はどこから出てくるのかというと、この
バイオの
施設から出てくる。そのつながりをマネジメントして、トータルで
地域を元気にしていくということが一番の目的でございまして、ですからし尿のことについてどう思われるかというお話がありましたけど、我々は
原料を入れて、この
施設だけで黒字を目指すとかということじゃなくて、
地域の人に愛される企業というか、
地域の人に
アミタさん来てくれてありがとう、と感謝されるような企業でありたいと思っているので、そういうし尿ありきとか、そんなことが大事なことではなくて、本当に
地域のためになることを我々はどうやって成すべきかというところを真剣に考えている会社なんだと。その中で、西粟倉であるとか、高島であるとか、那須であるとか、それぞれ
地域の事情が違う、その
地域の事情が違う中で、その
地域にあった
解決策ということを考えながらやっていますので、現状は
バイオの
施設はよそにはないですけど、今後あるかもしれないし、ないかもしれない。それは、
地域に入った中で考えています。我々の目的は、循環型の仕組みを作るということと、
地域を元気にする。その一環でこういう
施設があるんだということをご理解していただきたいと
思います。
○(
谷口委員)
アミタのやるべき仕事ということでは、少し僕らを含めて誤解というのか、あったのかなと思うんですけども。
バイオマス、このセンターというものを運営していって黒字を出すのが
アミタの責任だと僕らは考えておったんですね。だから、
アミタに対して市のお金を投入してまでも本当にいけるのかということで問題が起こったと。今の説明でいくと、
京丹後市いわゆる京都府の中で、
バイオマス構想という循環型の
環境的なものが
地域としては、必要ではないかという提案を受けて、
アミタがそれじゃ
地域のデザインとして考えていきましょうということなんでしょ。(「トータルで、中核
施設でということです」の声あり)そういう面で若干今まで僕らの中身からいえば、僕自身かもわからんけど、
エコエネルギーセンターというものを活用して、
アミタさんが営業されるもんだと。営業して儲かる。儲かることを
アミタさんがされる。ところが研究施策の中では赤字になっている。なぜそれを
京丹後市が払わなければならんのかというのが、僕自身の
考え方で、少しそこの
部分の認識を変えていかんと、
アミタさんの
思いと、
京丹後市の
思いと、いうものと、市民の
思いという三つの
関係が一致してこないというふうには、ふっと
思いまして。そこの
部分の宣伝が市としてどうするんですか。だから、し尿を入れる、入れないという問題は別問題ですよと。要するに
エコエネルギーセンターというものを、当初弥栄町が作った段階から、これをもっと
京丹後市が
環境という
部分にどうかかわっていくかということにならないと、そこの
部分の視点は市なんです。市がもっときちんとした説明をしないと
アミタさんにどうだ、こうだと言っても、それはしゃあない話だと。というふうに今やっと理解が出来ましたもので、そういうとことかなと思うんですけども。
○(
緒方農林水産環境部長) 私は4月に来てまだ2週間ですけど、いろいろこれまでの経緯とかも勉強させていただきまして、内部でもいろんな議論をした中で、
委員が言われたようにこの
施設を受ける、受けないという話が先行したために、この
施設が赤字なのか黒字なのか、この
施設だけで今後やっていけるのか、というような議論になっていると感じておりました。市としては、当然これを受けて、先ほど絵も書いておりますけども、こういった
エコエネルギーセンターを核として、この中から出てきます、
肥料、
液肥、熱、電気、そういったものをうまく
地域の中で循環させてというか活用して、
肥料、
液肥ですと
農業の方に活用できますので、農産物が食卓にいって、食卓から
エコエネルギーセンターに
残渣がまわってくるというふうな、循環型社会という大きな構想の中で、
京丹後市としては、
エコエネルギーセンターをひとつ中核
施設として位置づけていく。今回
京丹後市としてこの
施設を今後どう活用していくかというところの視点というのは、そこが一番重要なのかなと思っております。
肥料とか
液肥とかそういったものについては、今後
地域内で循環して作られるシステムが形成されることで、
京丹後市内の
農業の振興にもつながるし、また、安定的に
原料を入れるということで、大きな食品化工場とか
レストランから物を入れております。それはどうしても
施設の運営を安定させなければいけないということがあります。それ以外にも、他の市町村でも一般の生ごみを家庭の皆さん方と分別をしていって、
施設に入れていくことで循環型の社会を作るというような
取り組みをされてますので、循環型社会への市民の啓発なり、子供たちへの
環境学習、そういったものにもつなげるという大きな位置付けの中で、我々としてはこの
施設を中核
施設としてとらえていくことが重要だというふうに私は思っております。
○(
谷口委員) 要するに、
エコエネルギーセンターというものの定義づけというものが、もうかる、もうからない、金、金、金というふうに走らせてしまったというのは、市の方の説明不足であったり、市の方の熱意のなさだと指摘せざるをえない。だから、もっとセンターをひとつの拠点として、どう
京丹後市の
環境をしていくのかという視点を説明しないと仕方がないかなと。ここでこの
施設の全体像をみても、反対だとか、賛成だとかいうものじゃないし、必要なものなら作っていかざるをえないだろう。有機としてのものがきちんと定まっているかどうかということは、これからの問題だと思うので、その
部分が解決されればどんどんどんどん作れる。もっといったら、昔は汲み取りで畑に撒いていた。それと同じものですな。魚食ったりしたものが体の中で消化して、それを出して畑に撒いて
肥料に使っていた。その時代は化学
肥料などなかったのだから。それと同じような理屈になってくると思うのだが。結論はでないですけど。
○(
松尾委員) 企業のあり方として、
地元やら
地域に根ざしたものだといわれる。僕もそのとおりだと
思いますし、そこで行政から受けたというような格好になるので、
地元への企業としての理解を得るため、どんなことをしておられるか聞きたいです。
雇用の問題も当然起こってきまして、牧場とかで
雇用されているとか聞いていますけど、その辺の
考え方は気になる
部分です。何かお答えできるようなことがありますか。
○(角新
ラボ長)
地元の理解に関して、自主的にやっていることとして、まだまだ不十分かとは思ってはおります。昨年ひとつの
取り組みとしては、市とは別に独自にですね、船木の方にお声かけをさせていただいて、
バイオの
施設と船木と溝谷の牧場とのご案内会というものをやりました。15人くらいは来ていただきました。同じように溝谷地区に対しても同じような会をさせていただいて、それも15人前後ぐらい集まっていただきました。というようなことをもう少し広げて、
協定書を結んでいただいているような地区なんかに広げていくのは必要なのかなと思っていますし、また、頻度を上げていくということも必要だと
思います。あとは、たとえば牧場に人手が必要だというときに、まず船木地区にお声かけをして、どなたか興味のある方を優先的にご案内をして、そこで見つかれば、ということで今も採用させていただいていますし、なければハローワークにかけてみる。ということを
地元に意識を持ちながらさせていただいてます。
○(櫛田担当) 夢というか本当の行き着く先は、
地域の人をもっと
雇用させていただきながら、我々の本体自体がいつまでもこの
事業をしていくんだというよりは、
地元の人で運営していく。NPOとかを超えた市民企業とか。そういうことで、
地域に根づいていってもらうことを我々望んでいます。そういう成功事例が作れれば、日本の限界集落とか困っているところで同じようなことができる。我々だけがやると点で終わってしまうんだけど、面として広げていこうとすればいろんな人の協力とか力添えでその人たちに自立してもらう。本当の目指す理想はそこなんです。でもまだまだ我々も発展途上ですし、
地域の皆さん方のお声を聞きながら、改善していって努力をしていって向上していくことを考えています。
○(
松尾委員) いいか悪いか別で考えてほしいんですけど。うちの
委員会は
農業のこともありまして、
農業法人の
方たち、
地元から昔からある農家の
方たちがありまして、企業はどうしてもお互いに構えてしまって理解が出来ないままに、金儲け主義でやっている
部分がどうしても見受けられるということで、全体的に理想があってもそれがなかなか出来にくいという
部分があると
思います。その
あたりが大事なことであって目指すところでもあると
思います。特に循環型社会の
部分いついては当然そういう姿勢がないとおそらく無理な
部分かなと
思います。分かりやすいのは
雇用の問題とかを
地元優先にやっていただくのがすごい大事なことだと
思いますし、そうすれば理解が生まれてくるのかと思うのです。
京丹後市も循環型社会を目指しているということで、お互いに協力が願えたらと思うのですけども。その
あたりの考えもお願いします。
○(櫛田担当) 企業でありながらお金じゃない価値もあるだろう。我々のHP見ていただいたら明確に書いてあるんですけど。大量生産、大量消費、そういう主義から一歩脱却して、次の時代は持続可能な循環型の社会なんだ。というところでお金じゃない価値をもう一回再発見すれば、限界集落とか条件不利
地域もいいところなんだと、単なる効率化というだけの物差しだけで計っては見えない価値があるはずだという我々の仮説のもとに、我々はこういうところでやっている。だから単に金儲けがしたいのであればもっと条件のいいところがあるかもしれない。でもあえて、我々がこういうところで実業をやる意味はそういうところにあると理解していただければと
思います。
○(角新
ラボ長) ご参考ですけど、今
京丹後では12名の正社員と7名の非正規のアルバイトさんがいらっしゃいますけど、この
事業立ち上げとか出来たのは12名中7名は
地元ですし、7名は全て
地元の方です。我々がいなくても
地元の方だけでまわっていきますよ。ということが出来ればなと思っています。
○(
三崎委員) 実証実験ということで、充分な期間が確保できなかったということは聞いているのですが、現時点で将来に向けて収支の目途はついているのかどうか。どれぐらいの感触を得られているのか。
○(角新
ラボ長) 収支の計画ということで出させていただいている分があるのですけど。この4年間の中で、累積で収支をプラスマイナスゼロにしていく。ということを現実的なものとして具体的な目標であげています。一年目は今年一杯で黒というところは難しい
部分があるのかなと。マイナス分は4年間でセロ以上にしていく。現実的には充分ありうるのかなと。
○(
三崎委員) 食品
残渣は
京丹後市以外は結構あるんじゃないかと
思いますし、
環境基本計画の中に、一般家庭、
レストラン、学校とかの一般廃棄物が入ってくるとコスト的にはもっとかかってくるのではないか。当然市から投入に対してそれなりのものはお支払するんでしょうけど、そういったものが入ってくることは今よりもっと手間やコストがかかってくるということはないですか。一般家庭の廃棄物というとなかなか一定のものが入ってこない。逆に産廃の方がきちんとしたものが入ってくるというふうに
思いますが。
○(角新
ラボ長) その
あたり、どれだけ分別していただけるかによりますし、場合によっては手間がかかってくることはありますけど、市としてそういったことをやっていくんだということであれば、その負担分は協議しながらだと
思いますけど。意識が高まっていけば、分別の
状況も高まっていって、産業廃棄物と同じような扱いにしていくことが理想かなと
思いますけど。
○(櫛田担当) いろいろな面でインプットだけを思えばそういう面があるのかも知れないですけど。
京丹後市で出たものを循環して
農業利用していく、自分達で出たものを使っていって循環していくという意識が生まれれば、いろんなとこでインプット以外のトータルの意識の高揚というか、全体を見たときのプラス面というのはかなりあると思うので、単なるそこの小さなお金のプラスマイナスよりも大きな効果ということを見ればやる価値があると思っています。
○(
三崎委員) こういった
施設は当然
環境というと利益はなかなか上がらないですね。補助金とかでやらないと。理念は分かっていても現実はお金ですね。この
施設は将来的にはどこまで応援して自立して、その中ではトータルとしては、他の方法がいいのか、ここがいいのか、この
施設ありきでは絶対ないので、そういったことはきちんと実証していかれて、この企業も経営が成り立つ、市もメリットがあるという形、それが見えてくるのが一番大事だと
思います。その
あたりはどうでしょうか。
○(櫛田担当) 黒字化ということで4年間で一番大きなのは、
肥料登録して
肥料として使えるものを処理するために、高額なお金、コストをかけて今川に放流している。それを循環型の仕組みに変えることで大きくコストダウンできる訳ですね。コストダウンだけじゃなくて、今農家さんも
肥料が、昨年高騰しましたが、結局、窒素、燐酸、カリのリン鉱石というのは90%くらいが輸入に頼られて、その中の90%以上が中国に頼っていて、中国がちょっと関税上げるというようなことがあれば、一発で上がってしまうわけなんですね。これから世界の人口が増える中で、そのような問題が起こるかもしれない中で、
肥料も自給していかなければならない。そういうことを思うと、農家さんの
肥料のコストダウンということにも貢献しながら、排水処理の分のコストダウンもするということで、4年間の絵を書かせていただいた中で、全量
利用ができるのであれば黒字化できることを示させていただいていますので、そこのところ数字を見ていただければ分かっていただけると
思います。構造としてはそういう構造です。
○(
三崎委員)
液肥は無処理のまま使えるんですね。
○(角新
ラボ長) そういうことですね。
○(
三崎委員) 現在は窒素分が高いので取り除くということですが、
液肥は大丈夫ですか。
○(角新
ラボ長)
液肥は窒素分が入っていた方が、
肥料として窒素分を使うので。現在は排水処理のために窒素分を取り除くということです。現在価値のあるものをわざと取って流している、そこに矛盾がある。
○(
三崎委員) リンも十分にあるのですか。
○(角新
ラボ長) この中の0.2%が窒素で0.1%弱が燐酸。カリも同じ0.1%弱です。
○(
三崎委員) バランスとしてはよいということですか。
○(角新
ラボ長) そうですね。作物によって変わりますから、農家さんがプラス何かを添加されたらと
思います。
○(櫛田担当) 先般、京都大学に研究されている方がおられて、お茶にむいているということを言われたのですが、和束町は急傾斜なのでできないけど
京丹後市はいいねと。今からお茶に力を入れていくのであればこんないいことはない。なぜやらないんだということを言われていたので、私的にはお茶で是非使っていただきたいと。実際に振興局の方にも
肥料成分みせて分析していただいたところ全然問題ないだろう。ただ、実用面でまだ実績がないのでとりあえず試験してみて実際にどうかということをみたらどうかということで、すでに昨年、1haとか2haとかうちの農場で実験してもいいよと言ってくださっている農家さんがおられるので、本当はしたかったんですけど、今、こういう問題になってて止まっているのが非常に残念です。
農業は1年サイクルなので、また1年遅れるわけですよ。それと、九州では成功事例の講演の話とかあったのですけど、本州ではまだ成功事例がないのです。最先端は
京丹後市だという
思いもあってここで成功事例を作れば、いろんな視察の人なんかが全国から来るという意味で各旅館とか他の産業にとってもメリットがあるのに遅れるのはもったいないなと。京都でも八木町ががんばってやるんだということで、あそこには負けたくないなという個人的な
思いもあるので、そういう意味で早く一枚岩になって、前向きな視点でこの
施設を捉えていっていただければありがたと思っています。
○(
谷口委員) 一点だけ。
発電量との
部分で2008年11月はやっと黒字になった。ここの黒字と、もうひとつは、出来た段階で太陽光発電と風力発電と、この
施設という分での電力の量というのがあったのが、よくわからんですけど、そういうものを含めた中にも、ひとつの発電の
施設ということになると、今は風力発電も止まっている
状況の中で、ここの
施設だけで
発電量が黒字になるというのは、ひとつの方法としてはどういうことがありますか。
○(角新
ラボ長) ここの
グラフは全て
バイオの
施設だけの
発電量と使用料です。これから
発電量が使用量を上回って電気が余って、売っていくなり他で使うことが出来るためには、ひとつは
原料を増やすということ、もうひとつはこの
施設の省エネを計るということなんです。いろんな
可能性があってそれには取り組んでいるところです。
グラフ見ていただいても、減量は増えているのに使用電力量は減っている。これをどんどん進めたい。具体的には排水処理の
部分でこの
施設の半分の電気を使っている。ですので、
液肥利用が進んでいきまして、排水処理の
施設の稼働率がどんどん下がっていく、その先にはあの
施設を止めることができる。ということになれば、この
バイオの
施設の電力量は半分になります。ということは、今の状態でも充分売れる状態になります。
液肥の
利用にからむ施策以外にも省エネということがやれることがいくつかありまして、それに向けて努力をしております。
○(
由良委員)
原料を増やすということで、今、府の方からたくさん
残渣が入っているんですけど、これから
京丹後市の
残渣なんかもたくさん集めていただけるような方向だと思うのですけど、なかなか
京丹後市内だけの
残渣というのは、今後どのくらいの割合になるんでしょうか。
○(
後藤環境バイオマス推進課長) 市内で、一般廃棄物として峰山クリーンセンター施処理しているごみの量が年間で約18,000トンございます。その中で、どれぐらい生ごみが含まれているかどうかということで、年数回ごみ袋を開いた清浄調査を重量ベースでかけてまして、これが過去の平均をとっていきますと、だいたい生ごみの含まれる割合というのが10%前後というふうになっております。調査の結果の10%を総量にかけますと、約1,800トンというのが年間の市内の生ごみの量というふうに試算をしております。
バイオの
施設に現在入っている全体の
受け入れ量としましては、年間10,000トン超になると
思います。その10,000トンと市内から出る1,800トンと比べますと18%2割弱。ただし、一般家庭の生ゴミについては、100%資源化をするということは現実的には少し難しいと思っておりまして、先ほど言いましたように、このメタン発酵で可能な生ごみにの
受け入れにつきましては、分解しないもの、分解しにしにくいものは、処理工程上扱いにくいので、そういうものを取り除きますと、歩留まりを5割6割という形で見ていきましたときに、だいたい想定しますのに、年間で生ごみを資源かできるのは1,000トン超というふうな試算をしている
状況です。
○(
田中委員) この前、
京丹後市と
アミタさんとの覚書というものが出されまして、この中でいろいろうたわれていますが、指定
管理をしていただくという想定でやっている。その指定
管理の業務と独自
事業との関わりが、どこまでを市として指定
管理でやっていただくのか。そういう線引きは、ここでうたわれていることはやっていただくということはわかるですが、あと
液肥の販売や散布だとか、そういうことも含まれるのか。平成25年以降は無償譲渡できたら
アミタさんにしたいという考えのようですが、そのことについてもどのように考えておられるのか、建設当時30数億円かけて出来た
施設ですので、そういった資産価値がどうなるかということもありますけど、そういったことに対する
考え方。
アミタさんは慈善
事業でやっておられるわけではないので、やっぱり自主
事業で活用しながら利益を上げていくということは当然ですので、そういった線引きがもうひとつはっきりわからないという
思いがするんです。モデル
事業で構想はようけあるですけど、その点がどうか。100%譲渡したら、それは
アミタさんの独自
事業ということになりますけど、当初4年間そうではありませんので視点
管理する場合は。その辺があいまいな感じしております。
○(
後藤環境バイオマス推進課長) 指定
管理の
考え方については、これはあくまでも
施設の適正な
管理ということであります。この
施設はいわゆる有機系の未
利用資源、食品
残渣を
受け入れて、そこから燃料かすを作り出して、最終的には残ったものは排水処理をして、適正な排水を行なう。こういう運転の状態になりますので、その
部分を適正に管理をしていただくということが、指定
管理の第一の目標である。当然指定
管理の制度上自主
事業として、より
施設を活用した運営ということがやっていただけますので、たとえば、
液肥の
利用、堆肥の
利用、固形
肥料の
利用、こういうものについては、
アミタさんの自主
事業という形で展開をしていく。ですから、それに必要ないろんな機械器具等がありましたら
アミタさんの方で調達をしていただいて、それらを使って農家さんにサービスをしていただくようなビジネスをまたつくっていただく。こういうことも充分考えられると思っております。ですから指定
管理の範囲ということになりますと、あくまでも
施設の現在の形での運営
管理というふうな形でご理解をいただきたい。収支につきましても、資料としてこれまで出させていただきましたが、あくまでも収支につきましてはそういう形で、収入については、食品系未
利用資源の
受け入れ処理料、それと支出につきましては、人件費から機械器具の運転にかかわる経費ということで収支を出していただいていますので、その収支に含まれるものが指定
管理の範囲というふうにご理解をいただきたいと
思います。覚書の方で4年後には無償譲渡ということであります。これは、あくまでも4年間この覚書に沿って、特に未
利用資源の資源化というものを取り組んでいきましょう、循環型社会を作っていきましょう、取り組んでいきましょうということの前提でもって、本来の意味としましては、4年後名実共に
アミタさんの自力でしっかり
施設の運営のできる体制をつくるということであります。ですから、それは今後、覚書では当然覚書ですから、約束事ということになりますので、この形に向けて4年間でしっかりと作り上げてということになりますし、さらにはこの4年間をかけて本当にいい姿というものも考えていくべきだと、単に
施設を渡してしまうと、単純にそれだけでいいのかどうか、ということはこの4年間の間にしっかり考えていくべきことであると今の段階では認識しております。
○(
川村委員) 今回新たに400万円で分別機を購入されたということで、他に自前で機械設備投資されたり、修繕されたりしたようなケースがあればお聞かせ願いますか。
○(角新
ラボ長) 投資という意味では、
肥料のところにある、
肥料を移動する機械があります。
○(
川村委員) それはいくらぐらいしますか。概算ででも。
○(角新
ラボ長) いまちょっと出てこないのですが。
○(
川村委員) それは実証期間中ですか。
○(角新
ラボ長) そうです。研究を進める段階から重機が必要でしたので投資をしてやっておりました。
○(
川村委員) 実証期間終了後、今日まで投資をされたものだとか修繕された大きな金額のものがあればお願いします。
○(角新
ラボ長)
施設を運転する中で、消耗品だとか活性炭を交換とかやっています。あとは発電機だとか必要になってきますが、指定
管理だとかを含めて、方向が決まればこれから出てくると
思います。ここ一年は大規模なものはなかった。無いようにしてきた。ということです。
○(
後藤環境バイオマス課長) 最後に私の方から一言だけお願いします。本日は
施設のご案内をさせていただきまして、見ていただきましたとおり、この
施設設備については本当に良く考えて設計をして作ってあるというふうに私たちの自信を持っております。また、
施設の中を見ていただいたとおり、
原料の臭いの
関係もあるんですが、日常的な
管理を
アミタさんのほうで徹底した
管理をきちんとしていただいております。安全
管理も見ていただいたとおりで充分運転に対しての配慮をやっていただいております。そういう点をぜひご認識いただきたいことと、もう一点、今後の産建の
委員さんですから
関係があると
思いますけど、この
施設があることによって、いわゆる企業誘致をなんとか目指していきたいということで、私共と商工観光部の方と一緒にいろいろと知恵を出しているというようなことにも、この
施設があることによって、取り組んでいるということもご理解いただきたい。この
施設があることで、きてもらう企業にもなんとかメリットをつけて魅力をつけていくということで企業誘致につなげていきたいというようなことも取り組んでおりますので、そのこともぜひご理解をいただきたい。